更新:2022年2月1日
ヒンディー語、ヒンディー(हिंदी, हिन्दी)は、インドで連邦公用語として最も多くの人に話されており、主に中部や北部で話されている言語です。
- 話される国:インド
- この言語の話者数【順位】:4億9000万人(2005年 WA)【3−4】
- 言語系統:インド・ヨーロッパ語族/ インド・イラン語派/ インド語派/ 中央語群/ 西ヒンディー語/ ヒンドゥスターニー語/ ヒンディー語
言語名:ヒンディー? ヒンドゥー?
「ヒンディー(Hindi)」は、ヒンディー語を表すため、「語」を付する必要はないのですが、カテゴリを明示するため「ヒンディー語」と呼ばれています。また、「ヒンドゥー」は宗教を表すため、「ヒンドゥー語」は不適切である。
ちなみに、「ヒンディー」はヒンドゥ(Hindu)の形容詞形である。本来「ヒンドゥ」とはインダス河(Sindhu)に由来し、ペルシア語でインドを意味する語でした。インドを統治したイスラム系の王朝がペルシア語を公用語としたために、ペルシア語に対して「インドの言語」の意味で「ヒンディー」と呼ぶようになりました。
歴史を見てみると、「ヒンディー語」、「ウルドゥー語」、「ヒンドゥスターニー語」、「ヒンダヴィー語」、「デフラヴィー語」などの語が同義語として用いられてきました。19世紀に、ヒンドゥー教徒の標準語を作ろうとする政治的・社会的な動きが生まれ、19世紀末には「ヒンディー語」という呼称は、イスラム教徒の言語とは異なるヒンドゥー教徒の言語を意味するようになり、その一方で「ウルドゥー語」はイスラム教徒の言語をさし、「ヒンドゥスターニー語」は両者の総称を意味するようになりました。
言語系統と歴史
ヒンディー語は、インド・アーリア語派に分類され、ネパール語などとも近縁関係にあります。
ウルドゥー語とは基本的な語彙や文法がほぼ同じで、言語学的には同一の言語の二種類の標準化である。
歴史的には、ペルシア語・アラビア語からの強い影響を受けてウルドゥー語がまず成立し、南アジア全体に広がっりました。その後、ヒンディー語がアラビア語、ペルシア語系の高級語彙をサンスクリット由来の高級語彙で置換させることによって形成されました。ヒンディー語の基本語彙中にはアラビア語、ペルシア語の語彙がかなり多く存在している。
現在も変化し続ける「ヒンディー語」
インド憲法の351条でヒンディー語の普及を連邦の義務とし、連邦の公用語をヒンディー語に統一する運動を進めてますが、とくに南部で反対が強く、死者を出す騒動も発生しました。そうした背景で、1963年、英語も公用語として使われ続けることになりました。
現代ヒンディー語は、インド英語の影響も強く受け現在も変化し続けている言語です。
